MENU

北陸スペシャル「増える北陸の豪雨・命どう守る?」

2024年 7/19(金) 午後7:30-午後7:57

いま北陸3県では、数時間にわたる非常に激しい雨「集中豪雨」が増加している。2年前の福井、石川での大規模な浸水被害、去年、富山で命が失われた土砂崩れ。取材を進めると災害をもたらすそうした大雨に、行政だけでは対応しきれない現実も見えてきた。命を守るために必要な備えとは何か。北陸以外の地域の備えにも目を向けながら、いますぐに必要なことを防災の専門家といっしょに考える

目次

テーマ

北陸地方では豪雨災害が頻発しており、地球温暖化の影響でさらにリスクが高まっている。住民の避難行動が重要であり、自治体の対策だけでは不十分である。

要点

  1. 福井豪雨は甚大な被害をもたらし、20年後も北陸地方で集中豪雨が増加している。
  2. 地球温暖化により大気中の水蒸気量が増加し、豪雨のリスクが高まっている。
  3. 北陸地方では大雨による災害が頻発しており、特に土砂災害や河川の氾濫が問題となっている。
  4. 石川県小松市では集中豪雨により広範囲で浸水被害が発生し、住民の避難行動が遅れたことが被害を拡大させた。
  5. 北陸地方には中小河川が多く、豪雨時に氾濫しやすい。
  6. 住民は日頃から避難行動を考える必要がある。
  7. 富山県南都市の砂子谷地区では、避難マップ作りを通じて住民の避難行動を促進している。
  8. 長野県須賀市では、コミュニティタイムラインを導入し、住民の避難行動を具体的に計画している。
  9. 行政が避難情報をしっかり伝えることが重要であり、市町村長が自ら防災無線で伝えると避難率が上がる。
  10. 揺れが続く中で雨が降ったら早めに逃げることが必要。

ハイライト

  • "必ずこの災害はいつか起こるというふうに考えて、それに対してしっかりした備えをするというのが重要だと思います。"-- 坪木和久
  • "家族のルールを作る。きちんと作ればそれを使うんです。"
  • "より一早い避難、これをぜひ皆さん心がけましょう。"
  • "揺れるたんびに地面は揺すられて緩くなって、そこに雨が降ったらどうなるかというのを皆さん想像してほしいんですよ。"

章とトピック

  1. 福井豪雨とその影響:福井豪雨は甚大な被害をもたらし、20年後も北陸地方で集中豪雨が増加している。地球温暖化の影響で豪雨のリスクが高まっている。
    • 死者4人、行方不明者1人、およそ1万4千棟の住宅が沈水。
    • 福井豪雨から20年後、北陸各地で集中豪雨が増加。
    • 地球温暖化の影響で豪雨のリスクがさらに高まる恐れがある。
  2. 大雨災害の現状とリスク:北陸地方では大雨による災害が頻発しており、特に土砂災害や河川の氾濫が問題となっている。住民の避難行動が重要である。
    • 滋賀の舞原で山の斜面が崩れ、土砂が住宅に流れ込む。
    • 関東では大雨により渋谷駅などで乾水。
    • 四国の松山では土砂崩れにより3人が亡くなる。
    • 北陸3県で1時間に50ミリ以上の激しい雨が増加。
  3. 石川県小松市の事例:石川県小松市では集中豪雨により広範囲で浸水被害が発生。住民の避難行動が遅れたことが被害を拡大させた。
    • 2年前の8月4日、広範囲で浸水被害が発生。
    • 地域の川が氾濫し、家屋のおよそ8割に浸水被害。
    • 避難指示が出ていたが、避難する人は少なかった。
    • 1時間に78ミリの雨が町を襲う。
  4. 地球温暖化と豪雨の関係:地球温暖化により大気中の水蒸気量が増加し、豪雨のリスクが高まっている。北陸地方でも今後さらに激しい雨が予想される。
    • 大気中の水蒸気量が増えると、より激しい雨が起こりやすい。
    • 海面水温が今世紀末に4度近く上昇する予測。
    • 亜熱帯のような環境になる可能性。
  5. 中小河川のリスク:北陸地方には中小河川が多く、豪雨時に氾濫しやすい。観測機器の整備が進められているが、完全な対策は難しい。
    • 福井県南越前町のかひる川で観測史上最大の1時間74ミリの雨。
    • 河川カメラや観測機器が整備されていなかった。
    • 町は状況を把握できなかった。
  6. 避難行動の重要性:北陸地方では災害リスクが高く、住民は日頃から避難行動を考える必要がある。自治体の治水対策だけでは不十分。
    • 北陸の川は雨に弱い。
    • 地形条件により短時間で河川が氾濫しやすい。
    • 住民は日頃から避難行動を考える必要がある。
  7. 避難マップ作りの取り組み:富山県南都市の砂子谷地区では、避難マップ作りを通じて住民の避難行動を促進している。高齢化が進む中での支援体制が課題。
    • 26世帯が暮らす砂子谷地区で避難マップ作りを開始。
    • 手助けが必要な人と支援する人の場所を地図に落とし込む。
    • 住民のおよそ6割が65歳以上と高齢化が進む。
  8. コミュニティタイムラインの導入:長野県須賀市では、コミュニティタイムラインを導入し、住民の避難行動を具体的に計画している。訓練を通じて実効性を高めている。
    • 5年前の台風19号をきっかけにコミュニティタイムラインを導入。
    • 地域の住民の行動計画を定めた。
    • 訓練を実施し、住民の半数以上が参加。
  9. タイムラインの重要性:タイムラインを事前に決め、それぞれの役割を明確にして行動することが重要である。
    • 台風が接近する際の具体的な行動計画を立てる。
    • 民生院・児童院の役割を明確にする。
    • 家族のルールを作り、それを守る。
  10. 高齢化とタイムライン

高齢者同士で支え合いながらタイムラインを守るのは難しい。
– 北陸も高齢化が進んでいる。
– 要支援者の避難計画は詳細に決める必要がある。

  1. 行政の役割

行政が避難情報をしっかり伝えることが重要であり、市町村長が自ら防災無線で伝えると避難率が上がる。
– 行政の避難情報が住民の避難を後押しする。
– 市町村長が自ら防災無線で伝えることが効果的。

  1. 北陸の地震と土砂災害

揺れが続く中で雨が降ったら早めに逃げることが必要。
– ノド半島地震や土砂災害、液状化が発生。
– 揺れるたんびに地面が緩くなり、雨が降ると危険。

まとめ

  • 災害に対してしっかりした備えをすることが重要。
  • 地域の力でタイムラインを作り、市町村の担当者も参加することが重要。
  • 家族のタイムラインを作り、早め早めの対策を考慮する。
  • 揺れている間は雨が降ったら早めに逃げる。

全てをご覧になりたい方は、NHKオンデマンドをご視聴ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次