静岡県は11月13日に、国のサイクリングモデルルート設定に向け、県内から長野県につながる「塩の道」の実装調査を行なった。静岡、愛知、長野の県職員や専門家ら17人が、浜松天竜区二俣町から同区水窪町までの約54キロの走行環境を確認した。
電動アシスト自転車にまたがった参加者は同日朝、天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅を出発した。同区月の天竜ボート場や天竜川沿いの秋葉ダムを経て、水窪町中心部に到着。バスで青崩峠トンネル付近なども巡った。江戸時代以降、信州との間で海産物や生活物資などの輸送に使用された「塩の道」を観光資源として、自転車での走行性や文化的な観光スポット、休憩拠点の妥当性などを調査した。
静岡県は東京五輪・パラリンピック自転車競技開催のレガシー(遺産)として、サイクルツーリズムを推奨している。国土交通省が定めるモdるルートを、現在の富士山や浜名湖周辺などの4ルートから7ルートに拡大する目標を掲げる。塩の道の活用を通じ、長野県飯田市と結ぶ「三遠南信自転車道」開通後の交流深化に繋げる狙いもあるという。
出典:令和6年11月14日 静岡新聞