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「喜びだけで終わらせない」ノーベル平和賞被爆者の訴え

12/9(月) 午前0:25-午前0:52

およそ70年被爆の実相を伝え、核兵器廃絶を世界に訴える活動を続けてきた日本被団協。核兵器は二度と使用すべきでないという「核のタブー」を形づくる上で被爆者の証言が重要な役割を果たしているとされた。ロシアが核兵器を使用する可能性を示唆するなど核抑止力への依存を強めようとする動きも出る中での受賞の意義とは?そして被爆した人の平均年齢は86歳近く。次の世代へと引き継いでいくための各地の模索に迫る。

目次

テーマ

被爆者の証言は核兵器廃絶に向けて重要な役割を果たしており、その継承と国際社会への発信が今後も必要不可欠である。

要点

  1. 日本被団協が2024年12月10日にノーベル平和賞を受賞した。
  2. 被爆者の証言が核兵器使用のタブーを築き上げ、核兵器禁止条約の採択に貢献した。
  3. 現在の国際情勢では核のタブーが脅かされており、被爆者証言の重要性が再認識されている。
  4. 被爆者の高齢化に伴い、若い世代への被爆体験の継承が重要な課題となっている。
  5. ノーベル平和賞受賞は、若い世代が活動を続ける意義を再確認するきっかけとなった。
  6. 被爆者の証言を継続して国際社会に発信し、核兵器の非人道性への理解を深める必要がある。

ハイライト

  • "何回も挫折しました。闇夜に荒海へ向かって叫ぶような気持ちでした。何の見直しもない、何の返答もない。そういう中で、この核兵器廃絶の運動を、原爆被害の証言を続けてまいりました。"-- 安倍智子 《インタビュー》
  • "証言の力、パワーを感じたのは、やはり核禁条約の交渉、そして採決に至る過程で、やはり被爆者の方々の証言がいかに占める比重が大きかった。"-- 中光泉 《インタビュー》
  • "被爆者だけに任せるんじゃなくて、問われてるのはあなたであり私なんだっていう、そんなメッセージを今回のノーベル賞受賞の時にもらえたんじゃないかな。"-- 《インタビュー》

章とトピック

  1. 日本被団協のノーベル平和賞受賞:日本被団協が2024年12月10日にノーベル平和賞を受賞しました。受賞の理由は、被爆者の証言が核兵器使用のタブーを築き上げたことです。この受賞は、被爆者たちの長年の努力と苦難の末に得られたものであり、核兵器廃絶への重要な一歩となりました。
    • 日本被団協は1956年に設立され、68年間活動を続けてきた。
    • 被爆者たちは差別や偏見に苦しみながらも、核兵器廃絶のために証言を続けてきた。
    • 2017年に採択された核兵器禁止条約には、被爆者の苦しみへの言及が含まれている。
    • 被爆者の証言は、核兵器使用を受け入れないという「核のタブー」の形成に貢献した。
  2. 被爆者の証言の力と国際社会への影響:被爆者の証言は、核兵器の非人道性を明らかにし、国際社会に大きな影響を与えました。特に核兵器禁止条約の交渉過程で、外交官たちの理解を深める上で重要な役割を果たしました。しかし、現在の国際情勢では核のタブーが脅かされており、被爆者の証言の重要性が再認識されています。
    • 被爆者の証言は、核兵器の非人道性を示す強力な証拠となっている。
    • 核兵器禁止条約の交渉過程で、被爆者の証言が大きな影響を与えた。
    • 現在の国際情勢では、核兵器使用の威嚇が日常的に行われるようになっている。
    • 日本は被爆国として、核兵器廃絶に向けて重要な役割を果たすことが期待されている。
  3. 新世代への継承と課題:被爆者の高齢化が進む中、若い世代への被爆体験の継承が重要な課題となっています。若者たちは被爆者の証言を継承する活動を行っていますが、同時に困難にも直面しています。ノーベル平和賞の受賞は、若い世代が活動を続ける意義を再認識するきっかけとなりました。
    • 高校生や若者たちが被爆者の証言を継承する活動を行っている。
    • 若い世代は被爆体験を伝える難しさに直面している。
    • ノーベル平和賞受賞は、若い世代の活動継続の意義を再確認させた。
    • 被爆者の証言を受け止め、次世代に伝えていくことが求められている。

まとめ

  • 被爆者の証言を次世代に継承し、核兵器廃絶への取り組みを続けることが重要である。
  • 被爆者の証言を継続して国際社会に発信し、核兵器の非人道性への理解を深める必要がある。
  • 若い世代が被爆者の体験から自分の人生に関連するものを見出し、継承活動を続けることが重要。

この授業の核心は、被爆者の証言の重要性を理解することです。被爆者の体験談を聞くか、記録を読むことから始めることをお勧めします。これにより、核兵器の非人道性と証言の影響力を直接感じ取ることができます。
被爆者の証言の重要性の核心内容:被爆者の証言は核兵器の非人道性を明らかにし、「核のタブー」の形成に寄与しました。また、核兵器禁止条約の採択にも大きな影響を与えました。現在の国際情勢下で、その重要性が再認識されています。

さらに、以下の課外リソースがあります:

・日本原爆被害者団体協議会(日本被団協)の活動:https://www.ne.jp/asahi/hidankyo/nihon/
・広島平和記念資料館のオンライン証言集:https://hpmmuseum.jp/modules/info/index.php?action=PageView&page_id=149

全てをご覧になりたい方は、NHKオンデマンドをご視聴ください。

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